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2026-07-27

著者:院長名(リンクなし)

【院長ブログ】乳歯の歯並びがきれいでも安心できない理由とは!?

こんにちは!豊中市の歯医者、豊中少路ANT歯科・矯正歯科理事長の寺嶋悟です。

今回は「乳歯の歯並びがきれいでも安心できない理由」というテーマについてお話しします。

お子さまの乳歯がきれいに並んでいると、「うちの子は歯並びが良さそうだから大丈夫」「矯正の心配はなさそう」と感じる保護者の方も多いと思います。たしかに、乳歯の時期に歯並びが整っていることは良いことです。しかし、乳歯の見た目がきれいだからといって、永久歯も必ずきれいに並ぶとは限りません。

むしろ、乳歯が隙間なくぴったり並んでいる場合には、永久歯が生えてくるスペースが不足する可能性があります。乳歯は永久歯よりも小さいため、将来ひとまわり大きな永久歯が生えてくるためには、ある程度の余裕が必要です。乳歯の段階で隙間がまったくない場合、永久歯が生えてきたときに入りきらず、前後にずれたり、斜めに生えたり、重なって生えてきたりすることがあります。

特に前歯の生え替わりが始まる6〜7歳頃は、歯並びの変化が見えやすい時期です。それまできれいに並んでいた乳歯が抜け、永久歯が生えてくると、「急に前歯がガタガタしてきた」「乳歯の内側から永久歯が生えてきた」「歯が大きくて並びきらない気がする」といったご相談が増えてきます。これは、乳歯の歯並びだけでは判断できなかった顎の大きさや永久歯のサイズの問題が、実際の生え替わりによって表面化してくるためです。

乳歯の時期に大切なのは、歯がきれいに並んでいるかどうかだけではありません。顎がしっかり成長しているか、噛む力が育っているか、舌が正しい位置にあるか、鼻で呼吸できているか、唇を自然に閉じられるかといった、お口全体の機能を見ることが重要です。歯並びは、歯だけで決まるものではなく、顎の成長やお口まわりの筋肉の使い方、日常の癖などによって少しずつ形づくられていきます。

たとえば、いつも口がぽかんと開いているお子さまは、唇で前歯を支える力が弱くなりやすく、舌も低い位置に下がりやすくなります。本来、舌は上顎に軽く触れている状態が望ましいのですが、舌の位置が低いままだと、上顎の成長や歯列の幅に影響することがあります。その結果、永久歯が並ぶスペースが不足し、歯並びが乱れやすくなることがあります。

また、やわらかい食べ物が中心で、前歯でかじり取ったり、奥歯でしっかり噛んだりする機会が少ない場合も、顎の成長に必要な刺激が入りにくくなることがあります。もちろん、硬いものを無理に食べさせればよいということではありません。大切なのは、食材の大きさや形を工夫しながら、しっかり噛んで食べる習慣を育てることです。

乳歯の虫歯にも注意が必要です。「乳歯はいずれ抜けるから、多少虫歯になっても大丈夫」と考えられることがありますが、これは誤解です。乳歯には、永久歯が生えてくるための場所を保つ大切な役割があります。乳歯が大きな虫歯になったり、予定より早く抜けてしまったりすると、隣の歯が動いてしまい、永久歯が生えるスペースが狭くなることがあります。

その結果、永久歯が正しい位置に生えてこられず、ガタガタの歯並びや噛み合わせのずれにつながることがあります。乳歯の健康を守ることは、虫歯予防だけでなく、将来の歯並びを守ることにもつながります。

さらに、指しゃぶり、爪噛み、唇を噛む癖、頬杖、うつぶせ寝などの習慣も、歯並びに影響することがあります。乳歯の歯並びがきれいに見えていても、こうした癖が長く続くことで、前歯が前に出たり、上下の前歯が噛み合わなくなったり、顎の左右差が出たりすることがあります。子どもは自分の癖に気づいていないことも多いため、保護者の方が日常の様子をやさしく観察してあげることが大切です。

では、乳歯の歯並びがきれいな場合、いつ歯科医院で相談すればよいのでしょうか。目安としては、乳歯列が完成する3歳頃から定期的にお口の状態を確認し、前歯の永久歯が生え始める6〜7歳頃には、矯正的な視点で一度チェックを受けることをおすすめします。

この時期に確認したいのは、歯並びの見た目だけではありません。永久歯が生えるスペースがあるか、上下の顎のバランスはどうか、噛み合わせにずれがないか、口呼吸や舌の癖がないか、乳歯の虫歯や早期喪失のリスクがないかなどを総合的に見ていきます。

早めに相談することは、すぐに矯正治療を始めるという意味ではありません。お子さまの成長段階によっては、経過観察でよい場合もありますし、生活習慣やお口の使い方を見直すことから始める場合もあります。大切なのは、「問題がはっきり出てから考える」のではなく、「問題が大きくなる前に原因や傾向を知っておく」ことです。

豊中少路ANT歯科・矯正歯科では、乳歯の歯並びがきれいかどうかだけでなく、顎の成長、呼吸、舌の位置、唇の力、飲み込み方、食べ方、姿勢なども含めて、お子さまのお口の発育を確認しています。将来のきれいな歯並びのためには、歯を並べることだけでなく、歯が自然に並びやすい土台を育てることが大切です。

乳歯の歯並びがきれいに見えても、永久歯の大きさ、顎の成長、口呼吸、舌の癖、乳歯の虫歯、日常の習慣などによって、将来の歯並びが変わることがあります。「今きれいだから大丈夫」と安心しすぎず、成長に合わせて定期的に確認していくことが重要です。

お子さまの歯並びや生え替わり、口呼吸、噛み方などで少しでも気になることがあれば、ぜひ一度ご相談ください。早めにお口の状態を知ることが、将来の歯並びと健やかな成長を守る第一歩になります。

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