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2026-09-04

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【院長ブログ】矯正治療中の虫歯予防で大切なこと

こんにちは!豊中市の歯医者、豊中少路ANT歯科・矯正歯科 院長の桑村慎太朗です

今回は「矯正治療中の虫歯予防で大切なこと」というテーマについてお話しします。

矯正治療を始めると、歯並びが整っていく一方で、普段よりも歯磨きが難しくなることがあります。特にワイヤー矯正では、ブラケットやワイヤーの周囲に食べかすや歯垢が残りやすくなり、磨き残しが増えることで虫歯のリスクが高くなることがあります。

また、取り外し式の装置やマウスピース型の装置でも、装置を清潔に保てていなかったり、歯磨きが十分でない状態で装着したりすると、虫歯につながることがあります。

せっかく歯並びをきれいにするために矯正治療をしていても、治療中に虫歯が増えてしまっては本末転倒です。今回は、矯正治療中に特に意識したい虫歯予防のポイントについて詳しくお話しします。

まず大切なのは、矯正治療中は「いつも通りの歯磨きでは足りないことがある」と知っておくことです。

ワイヤー矯正では、歯の表面にブラケットがつき、その間をワイヤーが通っています。そのため、歯ブラシを普通に横へ動かすだけでは、ブラケットの上下やワイヤーの下に毛先が届きにくくなります。

特に汚れが残りやすいのは、ブラケットと歯ぐきの間、ワイヤーの下、奥歯の装置周囲です。歯ブラシの角度を少し変えながら、ブラケットの上側と下側を分けて磨くようにしましょう。

一本一本の歯を意識して、短いストロークで丁寧に磨くことが大切です。

通常の歯ブラシだけでは磨きにくい部分には、タフトブラシが役立ちます。タフトブラシは毛先が小さくまとまっているため、ブラケットの周囲や奥歯、歯と歯ぐきの境目など、細かい部分を狙って磨くことができます。

歯間ブラシも、ワイヤーの下や歯と歯の間の清掃に有効です。ただし、サイズが合っていないものを無理に入れると歯ぐきを傷つけることがあるため、適切なサイズについては歯科医院で確認すると安心です。

次に重要なのが、フッ素の活用です。

フッ素には、歯の表面を酸に強くし、初期の虫歯を修復しやすくする働きがあります。毎日の歯磨きには、年齢に合った濃度のフッ素入り歯磨き粉を使用することをおすすめします。

歯磨き後に何度も大量の水ですすぐと、せっかくのフッ素が流れてしまいます。少量の水で軽くすすぐ程度にすることで、フッ素をお口の中に残しやすくなります。

歯科医院では、必要に応じて高濃度のフッ素塗布を行うこともあります。矯正中は特に虫歯リスクが高くなることがあるため、定期的に歯科医院でチェックを受けることが大切です。

虫歯予防では、歯磨きだけでなく食生活も重要です。

虫歯は、甘いものを一度食べただけでできるわけではありません。問題になりやすいのは、お口の中が酸性になっている時間が長くなることです。

そのため、アメやグミ、チョコレートなどを長時間少しずつ食べ続ける「だらだら食べ」は注意が必要です。

また、ジュースやスポーツドリンク、乳酸菌飲料などを水分補給代わりに少しずつ飲み続けることも、お口の中が酸性になる時間を長くする原因になります。

間食は時間を決め、食べた後は水やお茶を飲む、できれば歯を磨くといった習慣をつけましょう。

矯正中は、装置に食べ物がはさまりやすいこともあります。粘着性の高いキャラメルやガムなどは、装置に残りやすく清掃が難しくなるため、できるだけ控える方が安心です。

取り外し式の装置を使っている場合は、装置そのものの清掃も大切です。

装置には、唾液や食べ物の汚れ、細菌などが付着します。装置を外した後は流水で洗い、専用のブラシなどを使って清潔に保ちましょう。

熱湯を使用すると装置が変形することがあるため、自己判断で高温のお湯につけることは避けてください。

また、装置を外したあとに歯磨きをせず、そのまま再装着するのも注意が必要です。

歯の表面に食べかすや糖分が残った状態で装置をつけると、唾液による自浄作用が働きにくくなり、虫歯のリスクが高くなることがあります。

できるだけ、歯をきれいにしてから装置を戻す習慣をつけましょう。

学校や外出先では、毎回完璧に歯磨きをするのが難しい場合もあります。そのようなときは、食後に水でしっかりうがいをするだけでも違います。

外出用の小さな歯ブラシセットを用意しておくと、無理なくケアしやすくなります。

また、小児矯正では保護者の方による確認も非常に重要です。

小学校高学年になると、自分で歯磨きをしたがるお子さまも多くなりますが、矯正装置がついた状態では磨き残しが起こりやすくなります。

本人に任せきりにせず、夜だけでも仕上げ磨きやチェックを続けてあげることをおすすめします。

特に確認したいのは、歯と歯ぐきの境目、ブラケットの周囲、奥歯です。

歯ぐきが赤くなっている、磨くと出血する、白く濁ったような部分が歯に見える場合は、磨き残しや初期虫歯のサインである可能性があります。

矯正装置の周囲に白く濁った部分ができることを「ホワイトスポット」と呼ぶことがあります。これは歯の表面からミネラルが失われ始めている状態で、虫歯の初期段階である場合があります。

まだ穴が開いていない段階で気づくことができれば、歯磨きの改善やフッ素の活用などによって進行を抑えられる可能性があります。

一方で、そのまま磨き残しが続くと、実際に歯に穴が開き、治療が必要になることがあります。

そのため、「痛くないから大丈夫」と考えないことも大切です。虫歯の初期段階では痛みがないことが多いため、見た目の変化を定期的に確認する必要があります。

矯正治療中の定期検診では、歯がきちんと動いているかだけではなく、虫歯や歯ぐきの状態もチェックしてもらいましょう。

場合によっては、矯正装置の調整を行う医院と、虫歯予防やクリーニングを行う医院が別になることもあります。その場合でも、定期的なメンテナンスを忘れないようにすることが重要です。

もし虫歯が見つかった場合、状態によっては矯正治療を一時的に中断したり、装置の一部を外して治療を行ったりすることがあります。

虫歯が進行すると、矯正治療全体のスケジュールに影響することもあるため、早期発見と予防がとても大切です。

また、矯正治療中は歯ぐきの健康にも注意しましょう。

磨き残しが続くと、歯ぐきが赤く腫れたり、出血したりすることがあります。歯ぐきの炎症が強い状態では、歯磨きが痛くなり、さらに磨かなくなるという悪循環に陥ることもあります。

歯ぐきから血が出たからといって、その部分を避けて磨いてしまうのではなく、やさしい力で丁寧に磨き、汚れを落とすことが大切です。

強い腫れや痛みがある場合は、無理に自己流で対応せず歯科医院へ相談してください。

矯正治療中の虫歯予防で最も大切なのは、特別なことを一度だけすることではありません。

毎日の歯磨きを丁寧に行う、間食の時間を決める、甘い飲み物をだらだら飲まない、フッ素を活用する、装置を清潔に保つ、定期的に歯科医院で確認する。こうした小さな習慣を積み重ねることが何より重要です。

豊中少路ANT歯科・矯正歯科では、矯正治療で歯を動かすことだけではなく、治療中のお口を健康に保つことも大切にしています。

矯正が終わったときに「歯並びはきれいになったけれど虫歯が増えてしまった」とならないように、治療開始時から正しいケア方法を身につけていきましょう。

「どこを磨けばいいか分からない」「装置の周りに汚れが残る」「この歯ブラシで合っているのかな」など、気になることがあればお気軽にご相談ください。

歯並びと同時に歯の健康もしっかり守ることが、矯正治療を成功させる大切なポイントです。

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