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2026-10-02

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【院長ブログ】永久歯の本数が少ないことがある?「先天性欠如」と歯並びの関係

こんにちは!豊中市の歯医者、豊中少路ANT歯科・矯正歯科 院長の桑村慎太朗です

今回は「永久歯の本数が少ないことがある?『先天性欠如』と歯並びの関係」というテーマについてお話しします。

お子さまの歯の生え替わりを見ていて、「乳歯がいつまでたっても抜けない」「反対側は永久歯になったのに、こちらだけ乳歯のまま」と気になることはありませんか。

永久歯がなかなか生えてこない理由には、単に生え替わりがゆっくりな場合もありますが、まれに「永久歯そのものがつくられていない」ことがあります。

このような状態を「先天性欠如」と呼びます。

永久歯の先天性欠如とは?

永久歯は、乳歯の下にある顎の骨の中で少しずつ形成され、成長とともに口の中へ生えてきます。

しかし、何らかの理由で永久歯のもとになる部分が形成されず、生まれつき一部の永久歯が存在しないことがあります。

これが永久歯の先天性欠如です。

親知らずを除く永久歯でも起こることがあり、特に下の第二小臼歯や上の側切歯などで見られることがあります。

見た目だけでは分からないことも多く、乳歯が長く残っていることや、左右で生え替わりに大きな差があることをきっかけにレントゲンを撮影し、初めて分かるケースもあります。

乳歯がいつまでも残るのはなぜ?

通常、永久歯が乳歯の下から近づいてくると、乳歯の根が少しずつ吸収されます。

根が短くなることで乳歯がグラグラし、最終的に自然に抜けます。

しかし、その下に永久歯が存在しない場合、乳歯の根が通常のように吸収されず、そのまま長く残ることがあります。

そのため、「周りの歯は全部永久歯なのに、この1本だけ乳歯が残っている」という状態が、先天性欠如を発見するきっかけになることがあります。

ただし、乳歯が残っているからといって、必ず永久歯が欠如しているわけではありません。

永久歯の位置がずれている場合や、生える時期が遅い場合もあるため、レントゲンで確認することが重要です。

歯が少ないと歯並びにはどう影響する?

永久歯が1本少なければ、単純に「歯がない場所にすき間ができる」と考えるかもしれません。

しかし、実際にはもう少し複雑です。

歯は隣の歯と接触しながら歯列をつくっています。そのため、永久歯が欠如していると、そのスペースへ周囲の歯が動き、歯と歯の間にすき間ができたり、歯の中心が左右にずれたりすることがあります。

左右どちらか一方だけ永久歯がない場合は、左右の歯の本数が異なるため、歯列の中心を合わせることが難しくなることもあります。

また、上下の歯はそれぞれ対応する歯同士で噛み合わせをつくっています。

一部の永久歯が存在しないことで、上下の噛み合わせのバランスにも影響する場合があります。

一方で、乳歯が良い状態で残っている場合には、その乳歯が永久歯の代わりとして噛み合わせに参加し、すぐに問題が起こらないこともあります。

乳歯は残した方がいい?

先天性欠如が分かったからといって、残っている乳歯をすぐに抜くとは限りません。

乳歯に大きな虫歯がなく、根の状態が良好で、しっかり噛めている場合には、その乳歯をできるだけ長く残すことを検討する場合があります。

乳歯であっても、状態によっては成人まで使用できるケースがあります。

ただし、乳歯は永久歯と比べて小さく、長期間の使用によって根が少しずつ吸収されたり、歯が沈んだような状態になったりすることもあります。

そのため、「残せるからずっと安心」というわけではなく、定期的に状態を確認する必要があります。

矯正治療ではどんな方法がある?

先天性欠如がある場合の治療方法は、お子さまの年齢、欠如している歯の場所、残っている乳歯の状態、歯並び、噛み合わせによって異なります。

一つの方法は、欠如している部分のスペースを矯正治療によって閉じることです。

周囲の永久歯を少しずつ移動させ、歯が存在しないスペースを利用しながら歯列を整えていきます。

反対に、将来的に欠如している部分へ歯を補うことを考え、スペースを残す場合もあります。

その場合は、成長が終了した後にブリッジやインプラントなどの治療を検討することがあります。

ただし、インプラントは顎の成長途中の子どもに行う治療ではありません。そのため、小児期から成人後までを見据えて治療計画を考える必要があります。

「歯がない場所を閉じるのか」「スペースを残すのか」は、非常に重要な判断になります。

早めに分かるメリットは?

先天性欠如は、痛みを伴うものではありません。

そのため、気づかないまま成長することもあります。

しかし、早い段階で永久歯の本数や位置を把握しておくことで、今後の歯の生え替わりを計画的に見守ることができます。

例えば、将来スペースを閉じるのであれば、乳歯を抜くタイミングや永久歯の生える方向を考える必要があります。

一方、乳歯を長く残す方針であれば、その乳歯を虫歯にしないことが非常に重要になります。

つまり、先天性欠如そのものを「早く治療する」のではなく、早く知ることで将来の選択肢を考えやすくなるということです。

こんな場合は一度確認を

左右同じ種類の歯なのに片方だけ永久歯が生えてこない、他の歯は生え替わっているのに1本だけ乳歯が長く残っている、乳歯が全く揺れない、歯と歯の間に大きなすき間がある、といった場合は一度確認してみましょう。

また、永久歯の先天性欠如には家族内で似た傾向が見られることもあります。ご家族に「永久歯がもともと少なかった」という方がいる場合には、定期検診の際に歯科医師へ伝えておくとよいでしょう。

歯科医院では、お口の中だけでなく、必要に応じてレントゲンを撮影して永久歯の本数や位置を確認します。

豊中少路ANT歯科・矯正歯科では、今見えている歯並びだけではなく、顎の中にある永久歯の位置や本数、歯が並ぶスペース、噛み合わせ、今後の成長などを含めて確認しています。

永久歯が少ないことが分かったとしても、それだけで将来の歯並びが悪くなると決まったわけではありません。

残っている乳歯を活かす方法、矯正治療でスペースを閉じる方法、将来歯を補うためのスペースを確保する方法など、いくつかの選択肢があります。

大切なのは、永久歯が生えそろってから初めて考えるのではなく、生え替わりの時期から将来を見据えてお口全体を確認していくことです。

「この乳歯だけなかなか抜けない」「反対側は永久歯なのに、こちらは変化がない」など、気になることがあればぜひ一度ご相談ください。

早めに永久歯の状態を把握し、お子さまの成長に合わせて適切なタイミングで方針を考えることが、将来の歯並びと噛み合わせを守ることにつながります。

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