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2026-06-29
こんにちは!豊中市の歯医者、豊中少路ANT歯科・矯正歯科理事長の寺嶋悟です。
今回は「子どもの歯並びが悪くなる原因とは?」というテーマについてお話しします。
お子さまの歯並びを見て、「前歯が重なってきた」「出っ歯になっている気がする」「下の歯が前に出ている」「顎が小さいのではないか」と心配になる保護者の方は少なくありません。歯並びは見た目の問題として捉えられがちですが、実は見た目だけでなく、噛む力、発音、呼吸、姿勢、将来のお口の健康にも関係しています。
では、子どもの歯並びはなぜ悪くなるのでしょうか。原因は一つではありません。遺伝的な要素もありますが、それだけで決まるわけではなく、成長の仕方や日常生活の習慣、お口まわりの筋肉の使い方など、さまざまな要因が関係しています。
まず大きな原因の一つが、顎の成長不足です。永久歯は乳歯よりも大きいため、永久歯がきれいに並ぶためには、ある程度の顎の広さが必要です。しかし、顎の発育が十分でないと、歯が並ぶスペースが足りず、前歯が重なったり、ねじれて生えてきたり、八重歯のように歯列から外れて生えてきたりすることがあります。
最近では、やわらかい食べ物が増え、しっかり噛む機会が少なくなっているお子さまもいます。噛む刺激は顎の成長にとって大切な要素の一つです。もちろん、硬いものを無理に食べればよいというわけではありませんが、前歯でかじり取り、奥歯でしっかり噛むという動きが少ないと、お口まわりの筋肉や顎の発育に影響することがあります。
次に関係するのが、口呼吸です。本来、安静時は唇を閉じ、舌が上顎に軽く触れ、鼻で呼吸している状態が望ましいとされています。しかし、鼻づまりや癖などによって口で呼吸する習慣があると、口が開いた状態が続きやすくなります。すると、唇や舌のバランスが崩れ、上顎の成長や前歯の位置に影響する場合があります。
特に、いつも口がぽかんと開いている「ぽかん口」は、歯並びだけでなく、お口の乾燥や虫歯・歯肉炎のリスクにもつながります。唇を閉じる力が弱いと、前歯が前に出やすくなったり、噛み合わせが不安定になったりすることもあります。
舌の位置や動きも、歯並びに大きく関わります。舌はただ食べるときや話すときだけに使うものではありません。何もしていないときの舌の位置が、上顎にきちんと収まっているかどうかが重要です。舌が低い位置にある、飲み込むときに前歯を押してしまう、発音時に舌が前に出るといった癖があると、前歯が噛み合わない「開咬」や、出っ歯の原因になることがあります。
また、指しゃぶりや爪噛み、唇を噛む癖、頬杖、うつぶせ寝なども歯並びに影響することがあります。これらの癖は、短期間であれば大きな問題にならない場合もありますが、長期間続くと、歯や顎に偏った力がかかり、歯の位置や噛み合わせが変化してしまうことがあります。
たとえば、指しゃぶりが長く続くと、前歯が前に押し出されたり、上下の前歯が噛み合わなくなったりすることがあります。頬杖は、片側から顎に力がかかるため、顎の左右差や噛み合わせのずれにつながることがあります。子どもは自分の癖に気づいていないことも多いため、保護者の方が日常の様子を観察することが大切です。
さらに、乳歯の虫歯や早期喪失も歯並びに影響します。「乳歯はいずれ抜けるから、虫歯になっても大丈夫」と思われることがありますが、これは注意が必要です。乳歯には、永久歯が生えてくる場所を確保する役割があります。乳歯が大きな虫歯になったり、早く抜けてしまったりすると、隣の歯が傾いてきて、永久歯が生えるスペースが不足することがあります。
その結果、永久歯が本来とは違う位置から生えてきたり、歯が重なって生えたりすることがあります。乳歯の時期から虫歯を予防し、定期的に歯科医院で確認することは、将来の歯並びを守るうえでも重要です。
もちろん、遺伝的な要素もあります。ご家族に出っ歯、受け口、顎の小ささ、歯の大きさの問題などがある場合、お子さまにも似た傾向が出ることがあります。ただし、遺伝だから何もできないというわけではありません。早めに成長の方向やお口の使い方を確認することで、将来の治療の負担を軽減できる可能性があります。
歯並びの乱れは、ある日突然起こるものではなく、日々の小さな習慣や成長の積み重ねによって少しずつ現れてきます。そのため、「少し気になるけれど、まだ様子を見よう」と思っているうちに、治療に適したタイミングを逃してしまうこともあります。
特に、前歯が生え替わる6〜7歳頃は、永久歯の大きさや顎の成長、噛み合わせの傾向を確認しやすい時期です。この時期に一度チェックを受けることで、すぐに矯正治療が必要なのか、経過観察でよいのか、生活習慣の改善から始めるべきなのかを判断しやすくなります。
豊中少路ANT歯科・矯正歯科では、歯並びだけを見るのではなく、顎の成長、呼吸、舌の位置、唇の力、飲み込み方、姿勢、生活習慣なども含めて、お子さまのお口の状態を確認しています。きれいな歯並びを目指すためには、歯を動かすことだけでなく、歯並びが悪くなる原因そのものに目を向けることが大切です。
子どもの歯並びが悪くなる原因には、顎の成長不足、口呼吸、舌の癖、指しゃぶりや頬杖などの習慣、乳歯の虫歯や早期喪失、遺伝的な要素など、さまざまなものがあります。原因が一つだけとは限らず、複数の要因が重なっていることも多くあります。
「歯が重なってきた」「口がいつも開いている」「噛み合わせが気になる」「乳歯の虫歯が心配」など、少しでも気になることがあれば、早めにご相談ください。早い段階で原因を知ることが、お子さまの将来の歯並びとお口の健康を守る第一歩になります。
少路駅すぐの歯科医院、豊中少路ANT歯科・矯正歯科は、豊中少路にある地域密着型の歯科医院です。