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2026-09-28
こんにちは!豊中市の歯医者、豊中少路ANT歯科・矯正歯科 院長の桑村慎太朗です
今回は「乳歯が抜けないけど大丈夫?自然に待ってよいケースと注意点」というテーマについてお話しします。
お子さまの歯の生え替わりが始まると、「周りの子はもう抜けているのに、うちの子はまだ乳歯が残っている」「永久歯が見えているのに乳歯が抜けない」と心配になることがあります。
乳歯が抜ける時期には個人差があるため、少し遅いからといって、すぐに問題があるとは限りません。一方で、乳歯が抜けない背景に、永久歯の生える位置やスペースの問題が隠れている場合もあります。
大切なのは、年齢だけで判断するのではなく、乳歯のぐらつき方や永久歯の位置、左右の生え替わりの差などを確認することです。
乳歯はどうして自然に抜けるの?
乳歯の下では、次に生えてくる永久歯が少しずつ成長しています。
永久歯が歯ぐきの方向へ移動してくると、乳歯の根が少しずつ吸収されて短くなります。根がほとんどなくなると乳歯がグラグラし始め、やがて自然に抜けます。
そのため、乳歯がしっかり揺れていて痛みもなく、永久歯の位置にも大きな問題がなければ、自然に抜けるのを待ってよいことが多いです。
食事や歯磨きの際に少しずつ動きが大きくなり、ある日自然に抜けることも珍しくありません。
少し生え替わりが遅くても大丈夫?
歯の生え替わりは、一般的には6歳前後から始まりますが、すべてのお子さまが同じ時期に生え替わるわけではありません。
身長や体格の成長に個人差があるように、歯の成長にも個人差があります。
同級生より数か月遅れている、兄弟と生え替わる時期が違うといったことだけで、異常と判断する必要はありません。
左右の同じ種類の歯が少し時期をずらして抜けることもあります。
乳歯が少し揺れていて、徐々に動きが大きくなっているのであれば、しばらく経過を見られることも多いでしょう。
永久歯が内側から生えてきた場合は?
よくあるご相談の一つが、「乳歯が残っているのに、その内側から永久歯が生えてきた」というケースです。
特に下の前歯では、永久歯が乳歯より舌側から生えてくることがあります。
乳歯がすでに大きく揺れている場合には、乳歯が抜けたあと、舌や唇から受ける力によって永久歯が少しずつ本来の歯列に近づいてくることがあります。
そのため、永久歯が内側から見えたからといって、必ずすぐに乳歯を抜かなければならないわけではありません。
ただし、永久歯がかなり生えているのに乳歯がほとんど動かない場合や、永久歯が大きくずれた場所から生えている場合は、一度歯科医院で確認した方がよいでしょう。
なぜ乳歯が抜けないことがあるの?
原因の一つとして、永久歯の生える方向のずれがあります。
本来であれば、永久歯が乳歯の根を吸収しながら生えてきます。しかし、永久歯が斜めを向いていたり、乳歯から大きくずれた位置にあったりすると、乳歯の根が十分に吸収されないことがあります。
その結果、乳歯の根が残ったままになり、なかなかグラグラしません。
また、永久歯が生えるためのスペースが不足している場合にも、永久歯が正常な方向へ進めず、乳歯が残ることがあります。
前歯がすでに重なっている、乳歯の時期から歯と歯の間にほとんど隙間がなかった場合などは、永久歯のスペースも確認しておくことが大切です。
永久歯がない場合もある
まれに、後から生えてくる永久歯が生まれつき作られていない「先天性欠如」があります。
永久歯が存在しなければ、乳歯の根を吸収する歯がないため、乳歯が長期間残ることがあります。
「大人になっても乳歯が残っている」という方がいるのは、このような理由が関係している場合があります。
乳歯が長く残っているからといって、それだけで永久歯がないとは限りません。レントゲンで確認することで、永久歯が存在しているかを判断できます。
永久歯がない場合も、すぐに乳歯を抜くとは限りません。乳歯が健康でしっかりしていれば、そのまま使用しながら将来の治療方法を考える場合もあります。
左右差が大きい場合は注意
ご家庭で比較しやすいポイントが「左右差」です。
例えば、右側の乳歯が抜けて永久歯がかなり生えているのに、左側は乳歯が全く揺れていない状態が長く続いている場合には、一度確認しておくと安心です。
左右の歯がまったく同じ日に生え替わる必要はありません。しかし、明らかな差が長期間続く場合には、永久歯の向きや位置に問題がないか確認することがあります。
乳歯が抜けないからといって自宅で無理に抜いていい?
グラグラしている乳歯を見ると、「早く抜いてあげた方がよいのでは」と思うかもしれません。
しかし、まだ根が残っている乳歯を無理に引っ張ると、強い痛みや出血が起こることがあります。
お子さまが舌や清潔な指で軽く動かす程度であれば問題ないことが多いですが、糸を結んで強く引っ張るなど、無理に抜く必要はありません。
特に、乳歯がほとんど動いていないのに永久歯が見えてきた場合は、ご家庭で抜こうとせず歯科医院で確認してください。
歯科医院では何を確認するの?
まず、乳歯がどの程度揺れているか、永久歯がどこから生えているか、歯が並ぶスペースがあるかを確認します。
必要に応じてレントゲンを撮影し、乳歯の根がどの程度残っているか、永久歯の位置や向きに問題がないかを確認します。
自然に抜ける可能性が高ければ、そのまま経過を見る場合もあります。
一方で、乳歯が永久歯の萌出を邪魔している場合や、歯並びに影響する可能性がある場合には、乳歯の抜歯を検討します。
大切なのは、「抜けないからすぐ抜く」のではなく、永久歯の状態を確認して必要性を判断することです。
受診の目安は?
乳歯がかなりグラグラしていて、徐々に動きが大きくなっている場合は、自然に抜けるのを待てることが多いです。
一方で、永久歯がかなり生えているのに乳歯が全く動かない、左右で生え替わりに大きな差がある、乳歯が抜ける年齢を過ぎても長く残っている、永久歯が明らかに斜めや違う場所から生えている場合には、一度ご相談ください。
また、乳歯の周囲に腫れや痛みがある、噛むと痛いといった症状がある場合も早めの受診をおすすめします。
豊中少路ANT歯科・矯正歯科では、乳歯だけを見るのではなく、その下にある永久歯の位置や生える方向、歯が並ぶスペース、顎の成長なども含めて確認しています。
乳歯がなかなか抜けなくても、自然な生え替わりの個人差であることは珍しくありません。
しかし、「待ってよい乳歯」と「永久歯の状態を一度確認した方がよい乳歯」を見分けることが大切です。
「反対側はもう永久歯なのに、この歯だけ抜けない」「永久歯が見えているのに乳歯が残っている」など、少しでも気になることがあればお気軽にご相談ください。
生え替わりの時期を丁寧に見守ることが、将来のきれいな歯並びと健康な噛み合わせにつながります。
少路駅すぐの歯科医院、豊中少路ANT歯科・矯正歯科は、豊中少路にある地域密着型の歯科医院です。