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2026-09-21
こんにちは!豊中市の歯医者、豊中少路ANT歯科・矯正歯科 院長の桑村慎太朗です
今回は「噛むと顎が左右にずれるのはなぜ?子どもの噛み合わせのチェックポイント」というテーマについてお話しします。
お子さまが歯を噛み合わせたときに、「顎が少し右にずれる」「口を開けているときは真ん中なのに、噛むと左右どちらかへ動く」と感じたことはありませんか。
顔や顎にはもともと多少の左右差がありますので、少しずれて見えるからといって、すべてが異常というわけではありません。しかし、歯を噛み合わせるたびに顎が一定方向へ大きく動く場合には、歯並びや上下の顎の幅、噛み合わせなどが関係している可能性があります。
特に成長期のお子さまでは、「どのように噛んでいるか」を早めに確認しておくことが大切です。
まず知っていただきたいのは、「顎そのものが曲がっている場合」と「歯を噛み合わせるために顎を横へずらしている場合」は、同じではないということです。
口を大きく開けた状態では下顎がほぼ中央にあるのに、ゆっくり閉じて歯が接触する瞬間に左右どちらかへ動くことがあります。
これは、一部の歯が先に当たったり、上下の歯列の幅が合っていなかったりして、そのままでは奥歯がうまく噛み合わないため、無意識に下顎を横へ動かしている可能性があります。
お子さま自身は、その噛み方を毎日繰り返しているため、ずれているという自覚がないことも珍しくありません。
顎の横ずれと関係しやすいものの一つに「交叉咬合」があります。
通常は、上の奥歯が下の奥歯を外側から覆うように噛み合います。しかし、上顎の歯列が狭い場合などには、片側だけ上下の位置関係が逆になり、下の奥歯が外側に出て噛むことがあります。
左右の幅が合わない状態で噛もうとすると、より噛みやすい位置を探すように下顎を横へ動かすことがあります。
つまり、顎がずれて見えていても、実際の原因は「顎の形」だけではなく、「歯が噛み合う位置」にあることもあります。
上下の歯を閉じていったとき、一部分だけが先に当たる「早期接触」があると、その接触を避けるように顎が動くことがあります。
乳歯から永久歯へ生え替わる時期は、歯の高さや位置が次々と変化します。そのため、一時的に噛みにくさが出ることもあります。
一方で、永久歯が大きく内側や外側から生えてきた場合や、乳歯が長く残って永久歯の位置に影響している場合などには、噛み合わせのずれが続くことがあります。
「生え替わりだから大丈夫」と決めつけるのではなく、ずれが続いている場合には一度確認しておきましょう。
食事の様子も大切なチェックポイントです。
右側ばかりで噛んでいる、左側ではほとんど食べ物を噛まないなど、片側だけを使う習慣が続いていないでしょうか。
片側噛みそのものが、すぐに顎のずれを起こすというわけではありません。しかし、そもそも片側に噛み合わせの問題があるため、反対側ばかりを使っている可能性があります。
虫歯や歯の痛み、乳歯のぐらつきなどが原因で片側を避けていることもあります。
食事のたびに同じ側しか使わない場合は、「癖だから」と考えるだけでなく、反対側で噛みにくい原因がないかを確認することが大切です。
勉強中やテレビを見ているとき、いつも同じ手で頬杖をついているお子さまもいます。
頬杖をしたから必ず顎が曲がるというわけではありませんが、成長期に長時間、同じ方向から力が加わる習慣はできるだけ減らした方がよいでしょう。
また、食事中に体がいつも同じ方向へ傾いている、机に顔を近づけて食べているなど、姿勢が偏っている場合もあります。
歯並びや噛み合わせだけでなく、普段どのような姿勢で過ごしているかを観察してみることも大切です。
保護者の方が心配されることの一つが、将来の顔の左右差です。
噛むときに顎を横へずらす状態があるからといって、必ず顔が左右非対称になるわけではありません。顔の成長には、骨格や遺伝などさまざまな要素が関係します。
ただし、成長期に毎日のように同じ方向へ顎を動かして噛んでいる場合は、左右の顎の使い方に差が生じます。
特に噛み合わせによって顎を横へ誘導されている状態では、早い段階でその原因を確認する意味があります。
成長が大きく進んでから骨格的な左右差が目立ってくると、治療方法が複雑になる場合もあるためです。
ご家庭では、まずお子さまに正面を向いて座ってもらい、口を軽く開けてもらいます。
その状態から、「ゆっくり奥歯を噛んでみて」と声をかけてみてください。
閉じる途中で下顎が右や左へ動かないか、上下の前歯の中央が大きくずれていないかを確認します。
さらに、左右の奥歯を見比べ、片側だけ下の歯が外側へ出ていないかもチェックしてみましょう。
また、食事中にいつも同じ側で噛んでいないか、顎を動かしたときに痛みや音がないか、お子さま自身が「こっちは噛みにくい」と話していないかも大切です。
ただし、ご家庭でのチェックだけで正常・異常を判断する必要はありません。少しでも気になる変化があれば、歯科医院で確認してもらうことをおすすめします。
治療方法は、顎がずれる原因によって大きく異なります。
上顎の歯列が狭く、交叉咬合によって下顎が横へずれている場合には、上顎や歯列の幅を整える治療を行うことがあります。
特定の歯の位置が原因であれば、その歯を適切な方向へ動かすことで噛み合わせを改善する場合もあります。
また、口呼吸や舌の位置、お口まわりの機能が関係している場合には、必要に応じてトレーニングを取り入れることもあります。
重要なのは、見た目だけを見て「顎を真ん中に戻せばいい」と考えないことです。
歯列の幅なのか、特定の歯の接触なのか、骨格的な左右差なのかを確認してから、お子さまに合った治療方法を選ぶ必要があります。
前歯の永久歯が生え始める6歳から7歳頃は、歯並びや顎の成長を確認する一つの大切な時期です。
ただし、噛むたびに明らかに顎が横へ動く、片側の奥歯だけ噛み合わせが反対になっている、顔の左右差が気になるといった場合には、乳歯の時期でも一度ご相談ください。
早く相談したからといって、必ずすぐに矯正装置を使うわけではありません。
今治療する方がよいのか、永久歯の生え替わりを待ちながら経過を見るのかを判断するためにも、早い段階で状態を把握しておくことが大切です。
豊中少路ANT歯科・矯正歯科では、歯並びだけではなく、口を閉じたときの顎の動き、上下の顎の幅、奥歯の噛み合わせ、永久歯の生え方、お口の使い方などを含めて確認しています。
「口を閉じると顎が横へ動く」「いつも同じ側で噛んでいる」「前歯の真ん中がずれている気がする」など、少しでも気になることがあればぜひ一度ご相談ください。
子どもの顎は成長途中です。だからこそ、今の噛み合わせを正しく確認し、必要な場合には適切な時期にサポートしていくことが、将来のバランスのよい噛み合わせにつながります。
少路駅すぐの歯科医院、豊中少路ANT歯科・矯正歯科は、豊中少路にある地域密着型の歯科医院です。