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2026-08-28

著者:院長名(リンクなし)

【院長ブログ】子どもの矯正装置にはどんな種類がある?

子どもの矯正装置にはどんな種類がある?

こんにちは!豊中市の歯医者、豊中少路ANT歯科・矯正歯科理事長の寺嶋悟です。

今回は「子どもの矯正装置にはどんな種類がある?」というテーマについてお話しします。

お子さまの歯並びについて調べていると、「拡大床」「マウスピース」「ワイヤー矯正」など、さまざまな装置の名前を目にすると思います。

「どの装置が一番いいの?」
「うちの子にはどれが必要?」
「マウスピースだけで治せる?」

このような疑問を持たれる保護者の方も少なくありません。

実は、小児矯正では一つの装置ですべての歯並びを治療するわけではありません。歯が並ぶスペース、上下の顎のバランス、永久歯の生え方、舌や唇の使い方などによって、使用する装置は変わります。

今回は、小児矯正で使用される代表的な装置について、それぞれの特徴を分かりやすくご紹介します。

拡大床

小児矯正でよく知られている装置の一つが「拡大床」です。

プラスチックのプレートと金属のワイヤーなどでできており、取り外しができます。装置の中央などにあるネジを少しずつ調整しながら、歯列を広げる方向へ力を加えていきます。

永久歯が生えるスペースが不足している場合や、前歯が重なって生えてきた場合などに使用することがあります。

取り外しができるため、食事や歯磨きをしやすいことがメリットです。

一方、決められた時間きちんと使用しなければ十分な効果が得られません。そのため、お子さま本人だけでなく、ご家族の協力も大切になります。

固定式の拡大装置

顎や歯列の幅を広げる装置には、歯に固定して使用するタイプもあります。

奥歯などに装置を固定し、上顎や歯列を横方向へ広げていきます。

取り外し式とは異なり、お子さま自身で外すことができないため、装着時間を守れるかどうかを心配する必要がありません。

ただし、顎が小さく見えるからといって、すべてのお子さまに拡大が必要なわけではありません。

骨格的に顎の幅が狭いのか、歯が内側へ傾いているのか、永久歯が並ぶスペースがどの程度不足しているのかによって、治療方法は変わります。

顎の成長や噛み合わせに働きかける装置

小児矯正では、歯だけではなく上下の顎のバランスに働きかける装置を使うことがあります。

たとえば、上の前歯が大きく前に出ているように見える場合でも、原因が上の歯だけとは限りません。

下顎の成長が小さいことで、相対的に上顎や上の前歯が前に出て見えていることもあります。

このような場合には、成長期を利用しながら上下の顎のバランスを整えていく装置を検討することがあります。

顎の成長を利用できることは、大人の矯正にはない小児矯正の大きな特徴です。

お口の機能を整える装置

子どもの歯並びには、舌や唇、頬などのお口まわりの筋肉も関係しています。

普段から口がぽかんと開いている、口呼吸をしている、舌が下の方にある、飲み込むときに舌で前歯を押しているといった状態があると、顎の成長や歯並びに影響することがあります。

このような場合には、お口まわりの機能を整えることを目的とした装置を使用することがあります。

また、装置だけではなく、舌の位置や唇の使い方、飲み込み方などを改善するトレーニングを組み合わせることもあります。

大切なのは、装置を入れれば自動的に歯並びが整うと考えないことです。

口呼吸の原因や舌の位置などを確認し、歯並びが悪くなる原因そのものにも目を向ける必要があります。

永久歯のスペースを守る保隙装置

「保隙装置」という言葉は、初めて聞く方も多いかもしれません。

乳歯には、後から生えてくる永久歯のスペースを確保しておく役割があります。

しかし、大きな虫歯や外傷などによって、本来抜ける時期より早く乳歯を失ってしまうことがあります。

そのままにしていると、隣の歯が空いた場所へ移動し、永久歯が生えてくるスペースが狭くなってしまうことがあります。

そこで、永久歯のためのスペースを維持するために使用するのが保隙装置です。

これは歯を積極的に動かす矯正装置とは少し目的が異なり、「今あるスペースを守る」ための装置と考えると分かりやすいでしょう。

ワイヤーを使った矯正装置

永久歯が増えてくると、ブラケットとワイヤーを使って歯を動かすこともあります。

大人の矯正でよく見る装置ですが、子どもの治療でも必要に応じて使用します。

すべての歯につける場合もあれば、前歯など一部分だけにつけて歯の位置を調整することもあります。

顎の成長を整える治療だけでは改善が難しい歯の位置や、永久歯の生える方向などを細かく調整する際に用いられることがあります。

マウスピース型の矯正装置

近年では、子どもの矯正にも透明なマウスピース型の装置が使用されるようになっています。

透明で目立ちにくく、食事や歯磨きのときに取り外せることが特徴です。

複数のマウスピースを順番に交換しながら、少しずつ歯を動かしていくタイプもあります。

ただし、マウスピース矯正がすべてのお子さまに向いているわけではありません。

顎の幅に大きな問題がある場合や、上下の顎の骨格的なバランスを改善する必要がある場合などは、別の装置の方が適していることがあります。

また、取り外し式のため、決められた装着時間を守ることも重要です。

どの装置が一番いいの?

小児矯正のご相談では、「拡大床とマウスピースならどちらがいいですか?」と質問されることがあります。

しかし、本当に大切なのは「どの装置が優れているか」ではありません。

まず考えるべきなのは、「なぜ今の歯並びになっているのか」ということです。

永久歯が並ぶスペースが不足しているのか、顎の幅が狭いのか、上下の顎の成長に差があるのか、歯そのものの位置がずれているのか、口呼吸や舌の癖が関係しているのか。

原因によって必要な治療は異なります。

同じように出っ歯に見えるお子さまでも、上の前歯が前に傾いている場合と、下顎の成長が小さい場合では、選択する装置が変わることがあります。

そのため、「人気のある装置だから」「友達が使っているから」という理由だけで選ぶのではなく、検査を行ったうえで、お子さまに合った装置を選択することが重要です。

装置よりも治療を始めるタイミングが大切

小児矯正では、装置の種類と同じくらい治療を始めるタイミングも重要です。

成長を利用した方がよい問題もあれば、永久歯がもう少し生えてくるまで待った方がよいケースもあります。

早く始めれば始めるほど良いわけでもありません。

一方で、永久歯がすべて生えそろってからでは、顎の成長を利用できる時期を逃してしまうこともあります。

前歯の永久歯が生え始める6歳から7歳頃は、一度矯正的なチェックを受ける一つの目安です。

ただし、受け口、強い出っ歯、噛み合わせの左右差、口呼吸、ぽかん口などが気になる場合は、それより早い時期でも一度相談していただくとよいでしょう。

豊中少路ANT歯科・矯正歯科では、現在の歯並びだけを見るのではなく、永久歯の生え方、顎の成長、噛み合わせ、舌の位置、唇の使い方、呼吸なども含めて、お子さまのお口を確認しています。

小児矯正には、拡大床、固定式の拡大装置、顎の成長を利用する装置、お口の機能を整える装置、保隙装置、ワイヤー矯正、マウスピース型装置など、さまざまな選択肢があります。

大切なのは、装置の名前から治療を選ぶのではなく、お子さまの歯並びが乱れている原因を確認し、その原因と成長段階に合った方法を選ぶことです。

「うちの子にはどんな装置が合うの?」「今から始める必要がある?」「まだ様子を見ても大丈夫?」など、気になることがあればぜひ一度ご相談ください。

お子さまの成長をしっかり見ながら、その時期に必要な治療を一緒に考えていきましょう。

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