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2026-09-07

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【院長ブログ】将来の歯並びのために家庭でできること

こんにちは!豊中市の歯医者、豊中少路ANT歯科・矯正歯科 院長の桑村慎太朗です

今回は「将来の歯並びのために家庭でできること」というテーマについてお話しします。

「できれば子どもの歯並びをきれいにしてあげたい」「将来、矯正治療が必要にならないように今からできることはありますか?」というご相談をいただくことがあります。

歯並びは、歯の大きさや顎の骨格など遺伝的な要素にも影響されるため、ご家庭での工夫だけですべてをコントロールできるものではありません。しかし、子どもの顎やお口は成長途中にあり、食べ方、呼吸、舌の位置、姿勢、日常の癖などが、お口の機能や歯並びに関係することがあります。

つまり、将来の歯並びのために家庭でできることは、「歯を直接動かすこと」ではなく、歯が並びやすく、お口が正しく機能しやすい環境を育てていくことです。

まず大切にしたいのが「しっかり噛む習慣」です。

最近は、ハンバーグやパン、麺類など、あまり噛まなくても食べられる料理が増えています。もちろん、柔らかい食べ物が悪いわけではありませんが、毎日の食事が柔らかいものばかりになると、前歯でかじり、奥歯ですりつぶす機会が少なくなります。

食材をすべて細かく切るのではなく、年齢に合わせて少し大きさを残したり、野菜や肉、きのこなど異なる食感の食材を組み合わせたりすると、自然と噛む回数を増やせます。

「30回噛みなさい」と回数だけを意識させるより、家族でゆっくり食事をし、前歯でかじり取って奥歯で噛む経験を増やしてあげることが大切です。

次に確認してほしいのが、普段のお子さまの口元です。

テレビを見ているときや本を読んでいるとき、唇がぽかんと開いていないでしょうか。

本来、何もしていないときは唇が自然に閉じ、鼻で呼吸している状態が望ましいとされています。口が開いている状態が長く続くと、舌が低い位置に下がりやすくなり、唇や頬との力のバランスにも影響します。

ただし、口が開いているからといって、何度も「口を閉じなさい」と注意すればよいわけではありません。鼻炎や鼻づまりなどで鼻呼吸そのものが難しい場合もあります。

寝ているときにも口が開いている、いびきをかく、いつも鼻が詰まっているといった様子がある場合は、歯科医院だけでなく、必要に応じて耳鼻咽喉科などで鼻の状態を確認することも大切です。

舌の位置にも注目してみましょう。

舌は何もしていないとき、上顎に軽く触れているのが基本です。しかし、舌がいつも下の方にある、前歯の間から見えている、飲み込むときに前へ出ている場合には、舌の癖がある可能性があります。

舌が前歯を繰り返し押す状態が続くと、前歯が前へ傾いたり、上下の前歯が噛み合わない状態に関係したりすることがあります。

とはいえ、舌の位置を子ども自身が意識して直すのは簡単ではありません。「舌を上にして」と繰り返すだけでは改善しにくいため、気になる場合は一度専門的に確認してもらいましょう。

指しゃぶりや爪噛み、唇を噛む、頬杖などの癖にも注意が必要です。

特に指しゃぶりが長期間続くと、上の前歯が前方へ傾いたり、前歯が噛み合わなくなったりする場合があります。

ただし、幼いお子さまの指しゃぶりには気持ちを落ち着ける役割もあります。強く叱ったり、無理やり禁止したりするのではなく、年齢とともに少しずつ卒業できるようサポートしていきましょう。

頬杖についても、毎日のように同じ方向から顎へ力がかかる習慣は、できるだけ減らしたいところです。勉強中やテレビを見ているときなど、癖が出やすい場面を確認してみてください。

そして意外と大切なのが、食事中の姿勢です。

足が床につかずブラブラしている、背中を丸めて食べている、テーブルに肘をついて顔を近づけている状態では、顎や舌を安定して動かしにくくなることがあります。

椅子の高さを調整し、足が床や足台につくようにすると、体を安定させやすくなります。

スマートフォンやテレビを見ながら食事をすると、姿勢が崩れたり、噛むことへの意識が薄れたりしやすいため、できる範囲で食事に集中できる環境を整えてあげましょう。

乳歯の虫歯を予防することも、将来の歯並びを守るうえで重要です。

「乳歯はいずれ抜けるから大丈夫」と思われることがありますが、乳歯には後から生える永久歯の場所を確保するという大切な役割があります。

大きな虫歯などによって予定より早く乳歯を失うと、隣の歯が空いた場所へ動き、永久歯のスペースが不足してしまうことがあります。

毎日の歯磨き、フッ素の活用、間食の時間を決めることなどを意識し、乳歯の時期から健康な状態を保つことが大切です。

また、永久歯への生え替わりもご家庭でチェックしてみてください。

乳歯の内側から永久歯が生えてきた、左右で生え替わる時期が大きく違う、永久歯が斜めに生えてきた、前歯が重なっているなど、気になる変化が見られる場合があります。

すべてが異常というわけではありませんが、永久歯が並ぶスペースが不足しているサインであることもあります。

一般的には、前歯の永久歯が生え始める6歳から7歳頃は、今後の歯並びや顎の成長を確認する一つの大切なタイミングです。

ただし、受け口、強い出っ歯、前歯が噛み合わない、口呼吸などがある場合は、それより早く相談した方がよいケースもあります。

家庭でできることをたくさん挙げましたが、すべてを完璧にしようとする必要はありません。

毎回食事の姿勢を注意したり、口が開くたびに指摘したりすると、お子さま自身が食事や口元にストレスを感じてしまうことがあります。

まずは「食事中に足がつくようにする」「水分補給は水やお茶を中心にする」「寝ているときの口やいびきを確認する」など、ご家庭で無理なく続けられることから始めてみてください。

豊中少路ANT歯科・矯正歯科では、今見えている歯並びだけではなく、顎の成長、永久歯が生えるスペース、呼吸、舌や唇の使い方、食べ方なども含めて、お子さまのお口の成長を確認しています。

将来の歯並びは、ある日突然決まるものではありません。成長の中で、歯の生え替わりや顎の発育、お口の使い方などが少しずつ積み重なって形づくられていきます。

「今はそれほど歯並びが悪くないけれど、このままで大丈夫?」「家庭でどんなことに気をつければいい?」という段階でも問題ありません。

気になるサインを早めに見つけ、ご家庭でできることと歯科医院でサポートできることを組み合わせながら、お子さまの健やかなお口の成長を見守っていきましょう。

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