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2026-08-31

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【院長ブログ】小児矯正中に気をつけたい食事と生活習慣

こんにちは!豊中市の歯医者、豊中少路ANT歯科・矯正歯科 院長の桑村慎太朗です

今回は「小児矯正中に気をつけたい食事と生活習慣」というテーマについてお話しします。

小児矯正を始めると、装置をつけることだけに意識が向きがちですが、実は毎日の食事や生活習慣も治療の進み方に大きく関わります。せっかく矯正装置を使っていても、食べ方やお口の使い方、生活リズムが乱れていると、装置が壊れやすくなったり、歯磨きがしにくくなったり、思うようにお口の機能が育たなかったりすることがあります。

小児矯正では、歯を動かすだけでなく、顎の成長や舌、唇、頬などのお口まわりの機能を整えていくことも大切です。そのため、治療中は「何を食べるか」だけではなく、「どう食べるか」「どう過ごすか」まで意識していくことが重要です。

まず気をつけたいのが、装置を壊しやすい食べ物です。

固定式の矯正装置を使っている場合、非常に硬いものや粘着性の高いものは注意が必要です。氷を噛む、硬いせんべいを前歯でかじる、キャラメルやガムなどを長く噛むといった行動は、装置が外れたり、ワイヤーが変形したりする原因になることがあります。

もちろん、何でも柔らかくして食べる必要はありません。むしろ成長期の子どもにとって、しっかり噛むことは大切です。ポイントは「硬いものを無理に噛む」のではなく、適度な硬さの食材を前歯でかじり取り、奥歯でよく噛むことです。

りんごや根菜類なども、装置の種類によっては丸かじりを避け、小さく切って食べると安心です。装置に強い力が直接かからないよう、食べ方を少し工夫するだけでもトラブルを減らすことができます。

次に大切なのが、だらだら食べを避けることです。

矯正装置を使用していると、どうしても歯の周りに食べ物が残りやすくなります。そこへ間食の回数が増えると、お口の中が酸性になる時間が長くなり、虫歯のリスクが高くなります。

お菓子やジュースを少しずつ長時間とるよりも、間食の時間を決めて、食べ終わったらお茶や水を飲むようにしましょう。甘い飲み物を水分補給代わりに飲み続ける習慣も注意が必要です。

特にスポーツドリンクや乳酸菌飲料、清涼飲料水などは、甘さを感じにくくても糖分や酸を含んでいるものがあります。日常的な水分補給は、水やお茶を基本にするとよいでしょう。

小児矯正中は歯磨きも重要になります。

固定式の装置では、ワイヤーや金具の周囲に汚れが残りやすくなります。取り外し式の装置でも、装置そのものに汚れが付着するため、歯と装置の両方を清潔に保つ必要があります。

特に夜は、保護者の方による仕上げ磨きをできるだけ続けてください。小学生になると一人で歯磨きをする機会も増えますが、矯正装置がついているお口を完全に自分だけで磨くのは簡単ではありません。

歯と歯ぐきの境目、装置の周囲、奥歯の溝などを中心に確認し、必要に応じてタフトブラシや歯間ブラシを使用します。使用方法については、装置や年齢に合わせて歯科医院で確認すると安心です。

また、食事では「よく噛むこと」を意識しましょう。

小児矯正では、顎の成長やお口の筋肉を育てることも大切です。食べ物をほとんど噛まずに飲み込む習慣があると、舌や頬、顎を十分に使う機会が減ってしまいます。

一口の量を多くしすぎず、左右の奥歯を使ってしっかり噛むことを意識してみましょう。いつも片側だけで噛んでいる場合には、反対側でも噛めるか確認することも大切です。

ただし、「30回必ず噛みなさい」と数字だけを意識させる必要はありません。食事がストレスになってしまうと長続きしません。食材を少し大きめに切る、噛み応えの違う食材を組み合わせるなど、自然に噛む回数が増える工夫がおすすめです。

姿勢もお口の機能と無関係ではありません。

食事中に足がぶらぶらしていたり、背中を丸めてテーブルに顔を近づけて食べていたりすると、顎や舌を動かしにくくなることがあります。

椅子に座ったときに足の裏が床や足台につき、背中を起こした状態で食事ができる環境を整えてみてください。

テレビやスマートフォンを見ながら食事をすると、姿勢が崩れたり、噛む回数が減ったりすることもあります。食事の時間はできる範囲で食べることに集中できる環境をつくるとよいでしょう。

小児矯正中に特に意識したいのが、口呼吸とぽかん口です。

普段から口が開いていると、舌が下に落ちやすくなり、唇を閉じる力も育ちにくくなります。舌や唇の使い方は、歯並びや顎の成長に影響することがあります。

「装置を入れているから大丈夫」と考えるのではなく、何もしていないときに唇が自然に閉じているか、鼻で呼吸できているかを確認してみましょう。

鼻づまりが強い場合は、本人が意識しても鼻呼吸が難しいことがあります。その場合は、必要に応じて耳鼻咽喉科などで鼻の状態を確認することも大切です。

舌の位置にも注目してみましょう。

何もしていないとき、舌の先が下の前歯の裏側にある、いつも舌が前歯の間から見えている場合には、舌の癖がある可能性があります。

小児矯正では、装置とあわせて舌や唇のトレーニングを行うことがありますが、トレーニングは毎日続けることが大切です。

一度に長時間練習するよりも、短時間でも決められた内容を継続する方が、正しい動きを習慣化しやすくなります。歯科医院で教わったトレーニングを自己流に変えず、分からないことがあればその都度確認しましょう。

指しゃぶりや爪噛み、頬杖などにも注意が必要です。

これらの癖が長く続くと、歯に同じ方向から力がかかり続けることがあります。せっかく矯正治療で歯や顎を整えていても、日常的な癖が治療の妨げになる場合があります。

ただし、子どもの癖を強く叱ってやめさせようとするのはおすすめできません。本人が無意識に行っている場合も多いため、どのような場面でその癖が出ているかを一緒に確認し、少しずつ減らしていきましょう。

睡眠も成長期には重要です。

子どもの顎や体は、成長の途中にあります。慢性的な睡眠不足や生活リズムの乱れは、日中の集中力だけでなく、食欲や姿勢などにも影響します。

毎日できるだけ同じ時間に寝起きし、十分な睡眠時間を確保することを意識しましょう。

また、寝ている間に大きないびきをかく、口が開いている、何度も目が覚めている、寝相が非常に激しいといった様子がある場合には、睡眠中の呼吸にも注意が必要です。

取り外し式の矯正装置を使用している場合には、装着時間を守ることも非常に大切です。

「今日は少しくらい外しても大丈夫」と装着しない日が増えると、十分な治療効果が得られなかったり、装置が合わなくなったりすることがあります。

一方で、装置をなくすこともよくあるトラブルです。外した装置をティッシュに包んで食卓に置くと、そのまま捨ててしまうことがあります。外したら必ず専用ケースに入れる習慣をつけておきましょう。

また、装置を使用していて痛みが強い、歯ぐきに当たって傷ができた、装置が割れた、ワイヤーが外れたといった場合には、そのまま我慢して使用せず歯科医院へご連絡ください。

小児矯正では、装置を使うことだけが治療ではありません。

食べ方、噛み方、歯磨き、姿勢、舌の位置、鼻呼吸、生活リズムなど、日常生活そのものがお口の成長につながっています。

かといって、すべてを完璧に行う必要はありません。たくさんの注意事項を一度に伝えると、お子さまにとって矯正治療が負担になってしまいます。

まずは「間食の時間を決める」「装置を外したらケースに入れる」「食事中は足をつける」など、ご家庭で取り組みやすいことから一つずつ始めてみましょう。

豊中少路ANT歯科・矯正歯科では、歯並びや矯正装置だけを見るのではなく、食べ方、呼吸、舌や唇の使い方なども含めて、お子さまのお口の成長をサポートしています。

矯正治療中に「これは食べても大丈夫?」「装置がよく外れる」「トレーニングがうまくできない」など困ったことがあれば、遠慮なくご相談ください。

毎日のちょっとした習慣を整えることが、矯正治療をスムーズに進め、治療後の良い歯並びと噛み合わせを長く保つことにつながります。

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