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2026-09-25
こんにちは!豊中市の歯医者、豊中少路ANT歯科・矯正歯科 院長の桑村慎太朗です
今回は「永久歯がなかなか生えてこない…考えられる原因と受診の目安」というテーマについてお話しします。
お子さまの歯が生え替わる時期になると、「乳歯が抜けたのに永久歯がなかなか出てこない」「反対側は生えているのに、片方だけ生えてこない」と心配になる保護者の方も多いと思います。
永久歯が生える時期には個人差があり、乳歯が抜けたあと、すぐに永久歯が見えてくるとは限りません。そのため、少し遅れているだけで大きな問題があるとは限りません。
一方で、永久歯が生えてこない背景に、歯が並ぶスペースの不足や歯の向きの問題などが隠れている場合もあります。
今回は、永久歯がなかなか生えてこないときに考えられる原因と、歯科医院へ相談した方がよいタイミングについてお話しします。
子どもの歯の生え替わりは、一般的に6歳前後から始まります。
下の前歯や6歳臼歯から永久歯への変化が始まり、その後、前歯、犬歯、小臼歯などが少しずつ生え替わっていきます。
ただし、生える時期や順番は全員同じではありません。
身長が伸びる時期に個人差があるように、歯の生え替わりにも早いお子さまと遅いお子さまがいます。兄弟でも生え替わる時期が違うことは珍しくありません。
そのため、「同じクラスの子はもう生えているから、うちの子も生えていないとおかしい」と考える必要はありません。
大切なのは、年齢だけではなく、乳歯の状態や反対側の歯との比較、レントゲンで永久歯がどこにあるかなどを確認することです。
永久歯は、顎の骨の中で少しずつ成長しながら、歯ぐきの方向へ移動してきます。
乳歯が抜けた時点で永久歯がすぐ下まで来ていれば、比較的短期間で生えてきます。
しかし、永久歯がまだ深い位置にある場合には、乳歯が抜けてから歯ぐきの表面に出てくるまで時間がかかることがあります。
特に乳歯が虫歯などによって本来の生え替わり時期より早く抜けた場合は、永久歯がまだ十分に成長していないため、しばらく歯がない期間が続くこともあります。
注意したい原因の一つが、永久歯が生えるためのスペース不足です。
永久歯は乳歯よりも大きいため、顎の大きさに対して永久歯が大きいと、歯が並ぶ場所が足りなくなることがあります。
永久歯自体は存在していても、隣の歯が邪魔をして正常な方向へ生えてこられないことがあります。
このような場合、永久歯が斜めに生えてきたり、内側や外側から出てきたり、場合によっては骨の中にとどまったままになることもあります。
乳歯の時期に歯と歯の間にほとんど隙間がなかった場合や、すでに前歯が重なって生えている場合は、スペース不足がないか確認しておくと安心です。
永久歯が骨の中で斜めを向いていると、通常よりも生えるまでに時間がかかることがあります。
本来生えるべき場所とは違う方向を向いている場合、隣の歯にぶつかって動けなくなることもあります。
特に上の犬歯などは、顎の中を比較的長い距離移動して生えてくる歯です。そのため、位置や方向に問題があると、本来の場所から大きくずれてしまうことがあります。
外から見ただけでは永久歯の位置は分からないため、必要に応じてレントゲンで確認します。
永久歯が生えてこないと思っていたら、実は乳歯が長く残っているケースもあります。
通常は、永久歯が近づいてくることで乳歯の根が少しずつ吸収され、乳歯がグラグラして抜けます。
しかし、永久歯の生える方向がずれていると、乳歯の根が十分に吸収されず、乳歯が長期間残ることがあります。
左右を比べて、反対側はすでに永久歯へ生え替わっているのに、一方だけ乳歯がしっかり残っている場合には、一度確認してみましょう。
永久歯が生える道を、余分な歯がふさいでいることもあります。
本来必要な本数より多く形成された歯を「過剰歯」と呼びます。
特に上の前歯の間付近に過剰歯があると、永久歯が生えてくるのを妨げたり、前歯が離れて生えたりする原因になることがあります。
過剰歯は歯ぐきから見えているとは限らず、骨の中に埋まっていることもあります。そのため、前歯がなかなか生えてこないことをきっかけにレントゲン撮影を行い、初めて見つかるケースもあります。
頻度は高くありませんが、永久歯の一部が生まれつき作られていない「先天性欠如」の場合もあります。
乳歯がなかなか抜けない、あるいは乳歯が抜けたのに永久歯が全く生えてこない場合、レントゲンを撮影すると永久歯そのものが存在していないことがあります。
永久歯が不足しているからといって、すぐに大きな治療が必要になるわけではありません。
残っている乳歯をできるだけ長く使用する場合もあれば、将来の歯並びや噛み合わせを考えて矯正治療を検討することもあります。
お子さまの年齢や歯の状態によって対応は異なります。
小さい頃に前歯を強くぶつけた経験がある場合、その下で成長していた永久歯に影響が出ることがあります。
乳歯の外傷によって、永久歯の形や生える方向に影響が出たり、生えてくる時期が遅れたりする場合があります。
数年前の出来事で保護者の方が忘れていることもありますので、「以前、転んで前歯を強くぶつけたことがある」という場合は、受診時に伝えてください。
永久歯の生え替わりを家庭で確認する際に分かりやすいのが、左右の差です。
左右同じ種類の歯は、比較的近い時期に生えてくることが多いため、片方がしっかり生えているのに反対側だけ長期間変化がない場合には、一度確認することをおすすめします。
必ずしも左右同時に生えるわけではありませんが、大きな差が続いている場合には、永久歯の位置やスペースを確認しておくと安心です。
「何か月生えてこなければ異常」というように、期間だけで判断することはできません。
ただし、反対側の永久歯はかなり生えているのに一方だけ出てこない、乳歯が抜けてから長期間変化がない、永久歯が生える場所が明らかに不足している、乳歯がなかなか抜けない、歯ぐきが大きく膨らんでいるといった場合は、一度歯科医院で確認することをおすすめします。
また、7歳前後になっても前歯の生え替わりがほとんど進んでいない場合なども、定期検診の際に相談してみましょう。
まず、お口の中を見て乳歯の動きや永久歯が生えるスペースを確認します。
必要に応じてレントゲンを撮影し、永久歯が存在しているか、どの位置にあるか、どの方向を向いているかを確認します。
その結果、自然に生えてくる可能性が高ければ経過を見ます。
一方、乳歯が邪魔をしている場合には抜歯を検討したり、スペースが不足している場合には矯正的な対応を検討したりすることがあります。
骨の中で永久歯が動けなくなっている場合には、状態に応じて専門的な処置が必要になることもあります。
大切なのは、「生えてこないからすぐに何か治療をする」のではなく、まず理由を確認することです。
豊中少路ANT歯科・矯正歯科では、今見えている歯だけではなく、永久歯の位置、顎の成長、歯が並ぶスペース、左右の生え替わりのバランスなどを確認しながら、お子さまのお口の成長を見ています。
永久歯がなかなか生えてこなくても、単に生え替わりがゆっくりなだけというケースもたくさんあります。
一方で、スペース不足や永久歯の位置異常などは、早めに分かることで治療の選択肢を広げられることがあります。
「反対側はもう生えたのに片方だけ出てこない」「乳歯が抜けてからなかなか変化がない」など、気になることがあればお気軽にご相談ください。
生え替わりを定期的に確認しながら、お子さまの永久歯ができるだけ良い位置に生えてこられる環境を整えていくことが大切です。
少路駅すぐの歯科医院、豊中少路ANT歯科・矯正歯科は、豊中少路にある地域密着型の歯科医院です。