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2026-07-31

著者:院長名(リンクなし)

【院長ブログ】永久歯が内側から生えてきたときの対処法

こんにちは!豊中市の歯医者、豊中少路ANT歯科・矯正歯科理事長の寺嶋悟です。

今回は「永久歯が内側から生えてきたときの対処法」というテーマについてお話しします。

お子さまのお口を見たとき、まだ乳歯が残っているのに、その内側から永久歯が生えてきて驚いた経験はありませんか。歯が二列に並んでいるように見えるため、「このまま歯並びが悪くなるのではないか」「すぐに乳歯を抜いた方がよいのではないか」と心配される保護者の方は少なくありません。

乳歯の内側から永久歯が生える状態は、特に下の前歯が生え替わる時期によく見られます。見た目がサメの歯のように二列に並ぶことから、一般的に「二枚歯」や「シャークティース」と呼ばれることもあります。

永久歯は、本来、乳歯の根を少しずつ溶かしながら生えてきます。乳歯の根が短くなると歯がグラグラし、やがて抜けた場所から永久歯が生えてくるのが一般的な流れです。

しかし、永久歯の生える方向が少し内側にずれていると、乳歯の根が十分に吸収されないまま永久歯が顔を出すことがあります。その結果、乳歯が残った状態で、舌側から永久歯が見えるようになります。

このような状態を見つけても、必ずしも異常とは限りません。乳歯がすでにグラグラしていて、永久歯が少しだけ内側から見えている場合は、乳歯が自然に抜けたあと、舌や唇の力を受けながら永久歯が歯列側へ移動してくることがあります。

したがって、永久歯が内側から生えてきたからといって、すぐに矯正治療や抜歯が必要になるわけではありません。まず確認したいのは、残っている乳歯がどの程度動いているかという点です。

乳歯がグラグラしている場合は、お子さま自身に舌や清潔な指で軽く揺らしてもらい、自然に抜けるのを待つ方法があります。食事中に自然に抜けることもありますが、強く引っ張ったり、糸を結んで無理に抜いたりする必要はありません。

まだ十分に動いていない乳歯を無理に抜こうとすると、痛みや出血が生じ、お子さまが歯に触れることを怖がる原因になることがあります。また、乳歯の根が残っている状態では簡単に抜けないこともあるため、家庭で無理をせず、判断に迷った場合は歯科医院へご相談ください。

一方、永久歯がかなり生えているのに乳歯がほとんど動いていない場合は、自然に抜けるまで長くかかる可能性があります。このようなケースでは、歯科医院で乳歯の状態や永久歯の位置を確認し、必要に応じて乳歯の抜歯を検討します。

乳歯を抜くかどうかは、永久歯が見えているという理由だけで決めるものではありません。乳歯の動き、永久歯の生えている位置、歯が並ぶためのスペース、隣の歯との関係、噛み合わせなどを確認したうえで判断します。

場合によっては、レントゲン撮影によって、乳歯の根がどの程度残っているか、永久歯がどの方向へ生えようとしているかを確認することもあります。永久歯の生える位置が大きくずれている場合や、左右で生え替わり方に大きな差がある場合には、余分な歯や歯の位置異常などが関係していないかを調べる必要があります。

ご家庭では、歯が二列になっている部分の歯磨きにも注意が必要です。永久歯と乳歯の間には食べ物や歯垢がたまりやすく、通常よりも歯ブラシが届きにくくなります。生えたばかりの永久歯は高さが低く、磨き残しが起こりやすいため、仕上げ磨きで丁寧に確認しましょう。

歯ブラシを歯の表面にまっすぐ当てるだけでは、内側から生えている永久歯まで毛先が届かないことがあります。お子さまのお顔を少し上に向け、乳歯と永久歯を別々に磨くようなイメージで歯ブラシを当ててください。出血や強い痛みがある場合は、無理に磨かず歯科医院で状態を確認しましょう。

永久歯が内側から生えてきたとき、矯正治療が必要になるかどうかも気になるところだと思います。結論としては、二枚歯になったことだけで矯正治療の必要性を判断することはできません。

乳歯が抜けたあとに永久歯が自然に歯列へ近づき、問題なく並ぶこともあります。一方で、顎が小さく、永久歯が並ぶスペースが不足している場合は、乳歯が抜けても永久歯の重なりが残ることがあります。

特に、永久歯が大きく内側に生えている、隣の歯と重なっている、複数の前歯がガタガタしている、乳歯の時期から歯と歯の間に隙間がほとんどなかった場合には、スペース不足が関係している可能性があります。

ただし、前歯が少し重なっているからといって、すぐに装置を使うとは限りません。お子さまの年齢、顎の成長、今後生えてくる永久歯の位置、噛み合わせ、お口の機能などを確認しながら、治療が必要か、経過観察でよいかを判断します。

早めに受診した方がよいサインとしては、永久歯が大きく生えているのに乳歯がまったく動かない、乳歯の周囲に痛みや腫れがある、永久歯が隣の歯と強く重なっている、片側だけ生え替わりが遅れている、上の前歯が内側から生えて噛み合わせが反対になっている、といった状態が挙げられます。

また、永久歯が生えているのに乳歯が長期間残っている場合や、永久歯が途中まで生えてから動きが止まったように見える場合も、一度確認しておくと安心です。

歯の生え替わりには個人差があります。同じ年齢でも、生え替わる時期や順番はお子さまによって異なります。兄弟や同級生と比べて少し遅いからといって、必ず問題があるわけではありません。

大切なのは、年齢だけで判断するのではなく、お子さま自身の歯の動きや生え方を継続的に確認することです。毎日の仕上げ磨きの際に、乳歯が揺れているか、永久歯がどこから生えているか、歯ぐきに腫れがないかを見てあげましょう。

豊中少路ANT歯科・矯正歯科では、永久歯が内側から生えてきた場合、乳歯と永久歯の状態だけでなく、顎の成長、歯が並ぶスペース、噛み合わせ、舌や唇の使い方まで含めて確認しています。

乳歯の抜歯が必要なのか、自然に抜けるのを待ってよいのか、矯正的な経過観察が必要なのかは、お子さまによって異なります。ご家庭だけで判断するのが難しい場合には、無理に乳歯を抜こうとせず、まず歯科医院で状態を確認することが大切です。

永久歯が内側から生えてきても、慌てる必要はありません。しかし、「そのうち抜けるだろう」と長期間そのままにするのではなく、乳歯の動きや永久歯の生え方を観察していきましょう。少しでも気になることがあれば、早めにご相談ください。適切な時期に状態を確認することが、お子さまの健やかな生え替わりと将来の歯並びを守ることにつながります。

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